前回、私が留学時に所持金1万2千円程度で4日後の家が無い仕事もない!なんてところまで追い込まれた話をしました。興味のある方は↓
今回は私がその時感じたことから、何で貧困になるのか、を考えてみると、バイト辞めたい心理と切っても切り離せない気がしました。
特にブラックバイトや社畜の状態です。
とかいう私も社畜体質で、気が付いたらいつも働き過ぎて周りから引かれたり、心配されたりすることも多いです。
自分で進んで働いているつもりなのに、気がつくと忙しさをコントロールできなくなっていることがよくあります。
なので、これは
バイト辞めたい…と常に愚痴を言っていた時の自分に向けた記事です。(笑)
物事はステージになっている
何言ってるんだ?って感じですよね。私がよく思うのは
貧困だけではなくて勉強、語学など色々なものは点数というよりはステージ(段階)になっている
なぁということです。
多くの人がイメージする成長(赤い矢印)はこんなイメージではないでしょうか?
頑張るとコツコツ伸びていって、だんだんとステップアップできる気がしませんか?
でも私が日々感じるのはこんなイメージです。
受験を思い浮かべると後者の様子に近いんじゃないかと思います。
上位に最難関大(東大・京大・国立医学部など)があって、次に難関大(早慶上智・旧帝大など)で、GMARCHや国立大があって、日東駒専などがあって…といったアレです。
学校がレベルによって基本的には帯状になっています。
いろいろな学部や入試方法があって一概には言えませんが、ざっくり、似たようなレベルが束になっています。あまり滑らかなグラデーションにはなっていません。
これが割といろいろなことに当てはまると思います。
私たちのイメージでは勉強などはやっただけ着実に伸びると思いがちですが、
実際はやってもあまり成果が見えない状態があって急にガンっと成長して次のステージへ、またそこで頑張り続けても停滞して、また急にガンっと次へ…という風に成長していきます。
ダメになるときも一緒でいきなりどん底になる、といったことはドラマなどではあるかもしれませんが、実際はあまりなくて、だんだんとステージが落ちていくことが多いです。
貧困について考えても同様に、コツコツ頑張り続けたら生活レベルが着実に上がっていくということはあまりないと思います。
学生のアルバイトというステージであれば多少時給が上がることはあっても、同じバイトで社会人ほど稼ぐことはできません。
ですが、頑張って社員になったり、何か知識や技術を身に付けて違った職が出来たりしたら一つ上のステージになって大幅にもらえるお金が変わります。
そしてそこからさらに大きく出世したり、独立したりするとまた上のステージに…となります。
つまりその場でいくら頑張っても同じステージにとどまりやすい仕組みなのでステージを上がっていくことが難しくなっています。
貧困サークル
このステージという考え方ですが、努力を貶して、無駄だと言っているわけではありません。
努力が成果に繋がりにくく、負のスパイラルにはまりやすい仕組みだということを言いたかったのでこの例にしました。
具体的に私が留学時に感じたことを例にすると、
- 仕事(接客業)をとれない ↓
- お金が無い ↓
- 服や化粧品や日用品を十分に買えない(当時お金がなく2~3着を着まわしていた) ↓
- 食べ物が安さ優先になり肌荒れなどが増える ↓
- 見た目がやつれて不衛生っぽくなる ↓
- 仕事が余計取りづらくなる… ↑(戻る)
といった具合。
たとえば何とか仕事が取れて日本食レストランで働いたとしたら次のステージに進め、不衛生感はなくなったとします。
すると次に待っているのは、
- 安いお金で働く ↓
- 足りないので沢山働く ↓
- 新しいスキルを身に付けたり仕事を探したりする余裕がなくなる&日本語ばかりの環境で英語も伸びない ↓
- 安いお金でしか働くことが出来ない… ↑(戻る)
といった具合です。
この働きアリのようにせっせと働いてくれる人は雇う側としてはありがたい存在です。
頑張ると、「まぁ困ってるわけでもないし…」となれるギリギリくらいのお金さえ払えば、その人たちは一生懸命働いてくれるからです。
学生のお小遣い稼ぎのアルバイトなどであれば少しは気楽に、働く量を調節したり、アルバイトを変えたりできるかもしれませんが、
生活が懸かっていたり、子供を育てていたらどうでしょう?
せっかく今のステージでリズムがつかめてきたのに、次のステージに行くために環境を変えるのは大変で、一大決心です。
うまくいくかわからずリスクにもなります。
ですが単純作業ばかりの働き詰めでは、常に新しく何かのスキルを身に付けたりしながら安全にステップアップしていくことも難しいです。
色々背景があって、最終的に
「大変だけど、まぁ、こうして頑張り続ければ今の状態は維持されるしいいか…」
となります。
搾取する人&留まり圧力
これまでのステージや負のスパイラル以外にも、貧困な人からいろいろなものを搾取する人と、自分自身がかけてしまう留まりたい圧力も大きな原因になると思います。
たとえば、搾取する人はその名の通り、労働力としてせっせと働いている人を道具のように使ってくる存在です。
この人たちには、いい人っぽいふりをしてうまく「あなたは仕事ができるから沢山シフト入れたよ」なんて言ってやる気にさせてくるパターンと
「給料出してるんだからこのくらい我慢して働け!」みたいなパターン色々いますね。
責任感を持って仕事するのは当然ですが、責任感ややりがいという名目で、奴隷のように働かせられないように気を付けなければなりません。
ブラックバイトにはまる人や、社畜になってしまう人はこんな風に搾取されやすい人が多いですね。
私自身もよくこれにハマってしまいます。
気が付いたら身を粉にして働いて、消耗してしまいます。
これは一方的に利用される場合だけではなくて、無意識にそこに留まりたいと思ってしまうことも関係していると思います。
多くの人は変化することが怖くて嫌いなので、多少の不満があっても挑戦せずにその場に留まろうとします。
愚痴を言ってみたり、ストレス発散をしてみたり、いいところを無理やり探して納得してみたり…ですね。
『ギリギリどうにかなる』というステージにいるときは、次のステージに行くために頑張ろう!とはなかなかなりません。
目標が無いと難しいです。
でも次のステージに身を置くことさえできれば、環境が変わり、新しい目標が出来ます。
その中で一生懸命頑張るとまた成長が出来ます。
そして気が付いた時には、前の状態がいかに劣悪な状態で搾取されていたかわかります。
新しいことを身に付けられたので選択肢も増えます。
選択肢が増えると、わがまま(いい意味で)が言えるようになり、搾取されにくくなれます。
奴隷にさせられそうになっても、私別の所行くんで~と思えるからです。
一方で、留まり圧力がかかっていると、
「どうせ私にはこれしかできない、挑戦してもっとダメだったらどうしよう…」
となります。
私には何でもできる!という暗示
利用しようとしてくる搾取してくる人に対してできることは、働かせてもらっている立場であればあまりありません。
会社などであれば偉い人に話をする、などで解決できるかもしれませんが、
今はとりあえず自分のメンタルをどのように変えていくか?について考えます。
無意識の留まりたい圧力がかかっていたら、「あ、今挑戦を怖がっているのは留まり圧力のせいだ」と思うようにし、
「私には上を目指す価値がある」
「私は上を目指して実現できる力がある」と思い込みます。
根拠なんてありません。
強いて言えば、ちょっとした過去の成功体験を無理やり思い出して、あれが出来たんだからいける!なんて思いこみます。
そういう風に自己暗示や、勝手に自分がかけているリミッターを外すためにも小さくても成功体験は必要なんだと思います。
自信や自己肯定感が上がると幸せハッピーな気持ちで生きていくことができる、というだけではなく、自分のリミッターを解除して搾取されず上を目指せる、強い人になれます。
そして貧困サイクルを断ち切ることで、貧困で困る可能性もグッと減ると思います。
なので、結局、自分を好きになることが必要なんだなと思います。
貧困について考えてみました。
これら以外にも税金や学歴などの社会制度といった現実的な部分も大きく関係していてなかなか難しい問題で私自身理解しきれていない問題でもあります。
なので、これからも問題意識をもって学び・考え続けていきたいと思います。
なので今回はメンタルハック的なお話にさせていただきました!
それでは!
P.S. 柿好きなのに、最近、口腔アレルギー疑惑が浮上して悲しいです。去年はリンゴと梨が完全に食べられなくなりました。(私から柿を奪わないで~)