読書感想文と、私がそこから考えたことを書きます。
私は留学から帰国し危機的に日本語の読解力を失うまで、人生でほぼほぼ読書をしてきませんでした。
ですがそんな私が大好きで読んでいた本が少しだけありまして、
一つは水野敬也さんの夢をかなえるゾウです。
小学生の時だったと思うのですが、
ガネーシャ（冴えない主人公の人生を変えるべく現れたゾウの神様）面白いな～
なんて思いながら読んでいました。
今はこの本シリーズになっていますが、いい意味で自己啓発本の概念を壊してしまっている本で、物語の中に自己啓発や倫理的なものを盛り込んでいるスタイルなので、とっても楽しみながら読むことが出来ます。
そんな夢をかなえるゾウの著者の水野さんの本、他にもいくつか読んだことがあったのですが、ここ数年は存在すらもすっかり忘れていました。
ですがこの間、たまたま、Amazonプライム会員が無料で読める本の中に発見して速攻で読んだのがこの、雨の日も晴れ男です。
夢をかなえるゾウのように自己啓発的で考え方や生き方を考えさせられる本でした。
この本もメンタルハックというか、人生を生きていくうえで大切な思考や物事を、物語を楽しみながらもしっかりと気が付かせてくれます。
最近になって読書をするので、他の本と比べて特に水野さんの本を読んで思ったのは、文章がすっきりとしていて、読みながら想像しやすい印象を抱きました。
物語をあまり読まないのでそこまで他の著者とは比較できませんが…
あらすじ
ある日、二人の幼い神のいたずらで、不幸な出来事が次々に起こる会社員アレックス。
リストラされても、詐欺に遭っても、見知らぬ男に殴られても、妻が子供と出ていっても――どんなにつらいことがあっても明日に希望を持てる、人生で一番大切な事は何かを教えてくれる「笑えて」「泣けて」「タメになる」エンターテインメント小説。
Amazonより
始めはアレックスかわいそう！なんて思いながら読んでいましたが、
だんだんと、不幸をものともしない彼の姿に
気味の悪さを感じ、最終的には、尊敬の念が沸いてきました(笑)
圧倒的明るさの主人公
一言で、この小説は、主人公の考え方が底なしに前向きです。
バカが付くほど前向きで、
- 人間としてそんなのあり得ない、
- きっと誰かに利用されて不幸になりそうだ、
- 損ばかりの人生になりそうだ、
そんな風に主人公の前向きさは少し私の中にモヤモヤを生じさせるほどでした。
主人公ほどはいかなくても、
彼のような前向きさ、明るさを兼ね備えた人は、最強だと感じました。
- あらゆる場面を解決できる賢い人よりも
- ある程度のことはお金で解決できるほどのお金持ちよりも
それではどうしようもない時があります。
そんな時、最後に勝つ人（負けない人）は彼のような明るさを持った人ではないでしょうか。
日々の心がけをしてみよう
物語のシチュエーションはかなり極端ですが、私たちの日常生活でも、避けられないこと、悔しい事、腹が立つこと、悲しい事…多かれ少なかれいろいろありますよね。
- なんで私ばっかり…
- ついてない…
- 何もかもうまくいかない…
そんな風に凹んで、私はダメな人間…んて自信を無くしてしまうこともありますが、
もし、この主人公の明るさを少しだけでも私たちの心の中に住まわせておくことが出来たら、
少しだけ人生が気楽になるかなと思いました。
なにもかもうまくいかないなんてありえない
悪いことが起こっているときにはそのことばかりに目が行ってしまいますが、
捉え方は自分次第だということを、物語の主人公はこれでもか！と示してくれます。
私たちは無意識に、起こったことに対して何かしらの意味や原因を求めてしまいます
- バチが当たったとか、
- この次には必ずいいことがあるとか、
起きたことに対して何かしらの理由を付けて納得したくなります。
でも、何か不幸が起こったときに必ずしもそのことに意味があるわけではないですよね。
結局の所、起きたことは仕方ない、とそれを受け入れて、その事実とどのようにうまく付き合うかが大切ですね。
何が起こっても左右されない、主人公のような強さがあれば、誰からもコントロールされずに、自分の思うように自由に生きていけるのではないかとも思いました。
あらゆるものから解放されて、何が起きても受け入れながら、主人公のように自由に生きていきたいです。
それでは！
